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ギャビと言葉

4 月 13th, 2017

ギャビは今年の7月で10歳になる。

生まれてすぐ保健所に持ち込まれ、その後愛護センターで育った。

だから母犬を知らぬままである。

当方で引き取ったときは生後3ヶ月の後半だった。

私は先代犬のユーリにかまけ、ギャビは二の次三の次という状態だった。

基本的な服従訓練はしたので、すぐ呼び戻しにも応ずるようになり、山野でオフリードにしても何の心配もなかった。

それ以外、言葉を教えるということはユーリの時のように熱心にやらなかった。

そのせいかギャビは何を言っても馬耳東風であった。

そしてユーリが亡くなって2年近く経った頃、急にギャビは何でもこちらの言う事を理解するようになった。

散歩から帰って前脚を拭き、「うしろ!」と言うとクルリと旋回し、「あし」と言うとおもむろに後ろ脚を上げる。

外で枝を咥えたときに以前は「アウト」と言っても知らん顔をしていたので、その後「ギャビちゃん、ぺっ!」というコマンドに言い換えたらすぐ離した。

どうやら「アウト」はボールを離す時の用語だと理解していたようだ。

その他色々な言葉がわかるようになったので、今やギャビとのコミュニケーションはとてもうまくとれている。

やっぱり犬の魅力は8歳を過ぎた頃からが一番なのではないかと、私は思っている。

人間の子供でも、言葉を解するようになってくると非常におもしろいしカワイイ。

犬も子供も言葉の訓練次第で大きく変わる。

世界は「ことば」によって成り立っているのだから。

つまり言葉なしには何かの概念を認識することはできない。認識できないものは存在しないということだ。

それにしても人間の子が言葉を獲得していくスピードの速さには眼をみはるものがある。

孫と犬を観察していてそのことを強く思う。

それだけに人間の負の可能性と恐ろしさも、このトシになって分るような気がする。

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