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2月もそろそろ終わり

2 月 27th, 2018

隣のおばさんが東京に帰っているので、彼女の飼い猫のテスは当家で面倒をみている。

といっても餌の用意とトイレの掃除くらいしか私はやっていないけれど。

テスが甘える対象は息子一家の3人である。

特に息子には男に媚びるように甘える。

私がギャビの飼い主であることをよく承知しているテスは、私に甘えることはない。

そんなことをしたら、ギャビに恨まれることもちゃんと分っているからだ。

テスは、私には餌をくれ、水をくれ、ここを開けて外に出してくれ、窓を開けて中に入れてくれ、といった要求しかしない。それも遠慮会釈無く。

彼女はもう18歳くらいになるはずなのにまだまだ若い。

そしてちょっと可愛い。

寒さの中の怠惰を楽しんでいたら、あれよあれよという間に日にちが過ぎ、2月もそろそろ終わりが近づいた。

気付いたら庭の雪もあらかた溶け、凍った玄関先もすっかり溶けて乾いていた。

ほんの数週間前、ここで滑って転んだ隣のおばさんに「まったくこの家の人はホスピタリティの精神がないのね!」と怒られたものだ。

あわてて私は滑り止めの古マットを敷いて、ホスピタリティを発揮したけれど。とはいえここで滑って転んだ人は隣のおばさんだけ。

そんなことも夢のように消え去り、夢の後には泥だらけになった古マットが横たわっている。

隣のおばさんが、これに引っかかって転ばなければいいけどね。

あれだけ除けるのに難義した駐車場や道の雪も、まるで何事もなかったかのように消えている。

困難なものの首位にくるそうである人間関係だって、時が経てばこの雪や氷のように力まずスーッと消えていくものを。

境遇における満足の見地というものは何だろう、と考える。

それは、幸せでもなく不幸せでもない状態だろう。

幸福も不幸も人生のスパンでみたら、ほんのいっときのものでしかないからだ。

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