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動き始めた春

3 月 15th, 2018

陽だまりに咲いたクロッカスが愛らしい。

2日間続いた暑い日のせいで、すっかり雪が溶けてしまった。

まためぐってくる春。嬉しくもあり寂しくもあり。

花粉も飛んで眼も痒い。

また、花粉が顔に付くと頬骨の辺りが痒くなり炎症を起こす。

鬱陶しいけどマスクをつけるかなあ。

これからニセアカシアの花が終わる6月はじめまで、花粉症と付き合っていかなくてはならない。

林の向こうの空も冬の青さではない。

霞んだような春の空だ。

散歩していても暑くて暑くてたまらない。

真冬の散歩はよかったなあ、と1月2月を懐かしむ。

世間も春へと始動していた。

林が伐り開かれ、どうやらここにも家が建つらしい。

切り倒された大きな木を重機が持ち上げ、それを軽々と所定の場に置くと、チェーンソーを持ったおじさんが素早く一定の長さに切っていく。

スゴイなあ、と感心しながらしばらく眺めていた。こういった無駄のない仕事ぶりは美しい。

こんなもの人力だったら一本仕上げるまでに何日かかるだろう、と重機とチェーンソーの力、それを操る人にただただ感動して見入っていた。

これぞ実学、技術、私に欠けているものだ。

やっぱり現実世界にしっかり根をおろして生きていかないとね。

何か手に職をつけておくべきだったなあ、といつものように反省する。

私は今までに、現実世界で懸命に働く人たちを通して、人間智、世間智に富んだ人情の世界の機微を見てきた。

だから夢などみないで、現実に即した生き方をしなければならないと思っている。

それでも、ロマン主義的なものを相対化できる現実主義を身に付けながら、その上でなお文学や芸術、そして哲学への関心を持ち続けていきたいとも思う。

実学をもたない私は、己に与えられたものを最大限に活用していこう。

もはや自分に与えられていないものは欲しがらないのだ。

はて、私に与えられているものは何か?頑丈な体と鈍感な神経か。

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