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不思議な散歩道

10 月 16th, 2018

この道を歩いていると、いつも古い記憶が呼び起こされる。

何の脈絡もなく、突然幼稚園時代のお弁当箱に描かれたボタンの花の絵とか・・・・・。

あるいは3歳か4歳のとき、祖母の葬儀に際し、手にした花を墓に投げ入れることをためらったことなど、である。

「私」とは私が記憶していることの総体、といっても過言ではない。

ああ、生きるとは記憶を積み重ねることではないか。

しかし記憶はトシをとればとるほどすり減っていく。

そしていつしか消えていく。

もう私の過去の記憶はさだかではない上、記憶の改ざんも多々あるが、こうして唐突に思い出す記憶の断片は真実である。

いけない、いけない、私はトシをとって記憶の生産量が減ってきたので、過去の記憶にしがみついているのではないか。

年寄りが昔話を繰り返すメカニズムとはこういうことであろう。

それにしてもなぜこの道は私を瞬間的に過去に引き戻してくれるのだろう。

人もクルマも通らない道は、私を異次元に誘うような錯覚をもたらすのかもしれない。

カアチャン気をつけて。

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