Home > 未分類 > きょうもまあまあ。

きょうもまあまあ。

12 月 20th, 2018

床に脱ぎ散らしてあった孫の衣類をソファに乗せたら、すぐギャビがその上に寝た。

ネエチャンの匂いが心地よいらしい。

私は71歳を過ぎても、自覚するほどの肉体の不都合はなかった。

そのためかトシを取るのも悪くない、と思っていた。

それが9月に腰痛を発症した時点で、自分の幸福に対する考え方が少し違ってきた。

それまでは、暇になったらクルマで気の向くままに旅行したり、金銭の許す限りの美食三昧をしたり、冬の航空券の安い時期にパリに行き、ルーブル、オルセー、モロー等々の美術館を片っ端から廻るといった快楽を求めていた。

しかし私のそういった快楽は、身体に依存していることに気づいたのである。

つまり積極的快楽を求めるより、消極的快楽のほうに重心が移りだしたのである。

そういえば野心とか冨、エロス的情念なんぞはとうの昔に消え失せていたなあ。

古代ギリシアの哲学者エピクロスは、快楽を「肉体において苦しみのないこと、霊魂において乱されないこと」と言っているがまさしくそれは消極的快楽ではないか。

私にとっての幸福は、この先腰痛が起らないこと、文字が読める視力を維持できること、自分が作る料理でも息子が作る料理でも、あるいは外食であっても不味いものに当たらないこと。

といったつつましいものに変わった。

腰の痛みのない朝を迎え、人が淹れたコーヒーが飲め、朝食後の快便、ギャビとの散歩ができることなどがこの上もなく嬉しい。

しかし夕べの忘年会で、あろうことかこの食いしん坊の私が、デザートのチーズケーキを食べられなくなってしまったのである。

不幸だ。

腰痛防止の体操を時々思い出したようにやっている。

そのせいか今のところ快調である。

Comments are closed.