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オールドローズ

6 月 11th, 2019

この地でもいよいよバラが咲き始めた。

早咲きの原種に近いオールドローズである。

これはオールドローズ、「アルバ・マキシマ」である。

このバラは、15世紀イングランドの、ヨーク家とランカスター家の「バラ戦争」にまつわるところまで遡る。

ヨーク家の紋章白バラは、このアルバマキシマか、これの枝がわり、アルバセミプレナだといわれている。

一方ランカスター家の紋章赤バラは「ロサ・ガリカ・オフィキナリス」というオールドローズである。

赤バラといっても濃い赤紫であるが。

なんとこのバラも当ペンションにある。

どちらのバラも原種に近いのでエレガントとは言い難いのだが、香りはすばらしく良い。

特にこのロサ・ガリカ・オフィキナリスは合成香料が出るまで、香水の原料、あるいは薬として有名であった。

私はこの2種のバラが咲いている間は、トイレに活けて楽しんでいる。

で、約30年続いたこの戦争の結末はというと、結局は両方共倒れになってしまい、ランカスター家の傍系であるテテューダー家のヘンリー7世が、テュダー王朝を成立させることで終結する。

その後、幾多の政争を経て、エリザベス一世を戴いたイングランドは、今世紀まで繁栄していくことになる。

そのテューダー朝の紋章が、赤と白のミックスのバラ、「ヨークアンドランカスター」というのだから笑える。

当方の庭にはヨーク家の白バラ、ランカスター家の赤いバラがあるが、両者の統合のシンボル、テューダー朝の「ヨークアンドランカスター」もお招きしたい。

赤と白の絞りのバラであり、園芸店にはちゃんと売っている。

「ボクはバラもいいけど、この辺に咲くこんな花も好きだよ」。

原村の6月と7月はどこも花でいっぱいになる。

冬が長い分、初夏の美しさは胸躍るものがある。

私は、また来年もこの風景に会えるだろうか、と毎年思い続けている。

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