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かまぼこ

7 月 4th, 2019

高級かまぼこを頂いた。

スーパーマーケットで売っている安物のそれとは違い非常に美味しい。

当家には仏壇こそないが、自分の部屋の電子ピアノの上に、逝ってしまった両親や夫と犬猫たちの写真が飾ってある。

そこにこのかまぼこを供えた。

あとで私のおやつにする。

そして近所の男やもめ二人にもお裾分けした。

75歳を過ぎて、食事の支度が死ぬ程イヤだという二人のジイさんに大いに喜ばれた。

すぐ酒の肴、ごはんのおかずになるからである。

「アンタはええなあ。こんないいもの送ってくれる人がいて」と言われた。

玉ねぎとニンニクを「お返しだよ」と言って新聞紙に包んでくれた。

私をはじめ、独り者がこのペンション区にも多くなった。

仲良くしていこう!

ヨオ、バアさん高級かまぼこを供えてくれてアリガトよ。

どうした?バアさん疲れた顔して。

なにい?死と向き合うにはどういう心構えでいればいいかって?

現世主義者のバアさんがどういう風の吹き回しだい。

中世初期のセビリアの大司教イシドールスはこう言っているぜ。

「永久に生きると思って学びなさい。明日死ぬと思って生きなさい」と。

もっともオイラあの世で仲良くしている古代ギリシアの哲学者エピクロスは「死は生きているうちは経験しないのだから、死を思い煩う必要はない。いつも通りに生きなさい」と言っているよ。

オイラこっちの方が好きだなあ。

な、バアさんも安心しただろう?

「バルちゃんお花あげる」

こんな時もあったなあ。

オイラに花をくれるなんていったのはあのクソガキだけだぜ。

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