バレンタインデー
2 月 14th, 2021
孫がせっせとバレンタインデーの“友チョコ”を作っていた。
湯煎で溶かしたチョコレートを星形に流し込み、製菓用アザランできれいに飾り付ける。
手際よく器用に作る。
去年楽しそうにチョコレートを作っている孫に水をさしてやった。(これがおばあちゃんのすることか!と今は反省している)。
「3世紀ごろの古代ローマ時代、士気が下がると言う理由で兵士は結婚を禁じられていた。それを哀れに思った司教のバレンティヌスは、密かに恋人同士を結婚させた。それが皇帝の知るところとなり、バレンティヌスは処刑された。それが2月14日だったのである」。ということを孫に話したのだった。
今年の孫はあっけらかんとして「処刑記念日かあ」と言いながら出来上がった“友チョコ”の包装に余念がなかった。
日本でのバレンタインデーは、もうそんな文脈から離れ、今やチョコレート会社の戦略にウマウマと乗せられた人々の間で、一代イベント化している。
でも女から男への、堂々の告白の機会ととらえれば、これを誰が止められようか。
近頃は男性だけではなく、家族や友人に贈り合うのだとか。
そしていかにも日本的な“義理チョコ”は社内で禁止令が出るところが続出し、なくなる傾向にあるという。
もらった方だって迷惑なのだからそんな習慣はやめてしまえばいい!
明日は私の大好きなチョコレートを買ってこよう。(売り切れかもしれないけれど)
男にはもちろん、誰にもやらん!
かつてのギャビと孫