5月15日
5 月 15th, 2022
本日私は75歳の誕生日を迎えた。
70歳になった時はうろたえたけれど、もう平気だ。
肝が座ってきたというか、老いを自分の中に取り込んだような気がするのだ。
といっても世人がイメージする75歳の老女とは自分でも思えない。
行為においても、考え方においても。
草刈りもするし、日本中どこでも自分が行きたいと思ったところは、クルマでも電車でも行ける。
考え方においても私は遥か昔から選択的夫婦別姓を支持するものだし、フェミニストでもある。
いつも「ヨメゴのおチエ」と言っているけれどそれは便宜的な使い方。
一緒に住むようになってから、最初は“嫁”ではなく身近な他者、友人というような関係であった。
それが今はコロナを超えながら、同志のような関係になってきた。
今や隣のおばさん、中学生の孫娘も加えて4人で「原村女同盟」を結成している。
居心地のいいことこの上ない。
画家の友人が誕生日のケーキを昼過ぎに届けてくれた。
毎年贈ってくれるのだ。
息子はすぐさま開けて「食おうぜ!」と言いながらナイフや皿を用意し、私がまだ席についていないのに孫娘と♬ハッピイバースデイトゥーユー♫と大声で歌いながら二人分のケーキを切ってムシャムシャ食べている。
それを尻目に私は画家の友人にお礼のメールを書く。
彼女の家は歩いて10分くらいのところであるが、滅多に会うことがない。
今はメールだけど以前は葉書か手紙だった。ポストのほうが遠い。
彼女は心の友だ。
夕方仕事から戻ったおチエと隣のおばさんが、タラノメとコシアブラの山菜天ぷらを揚げてくれた。
息子は豆腐グラタンを作ってくれた。
そしておチエからはなんと花束のプレゼント!
75歳、節目の誕生日は素晴らしいものだった。
感謝して残りの人生を楽しく暮らそう。