昨日雪が降った。大雪になると思ったけど大したことはなかった。それでも雪かきをした。自分と息子のクルマ2台の雪を降ろし、夜帰ってくるヨメゴのおチエの駐車スペースの雪かきをした。それから通りの雪も掻く。なぜなら夜はマイナス8度くらいになるから凍ってしまうのだ。早朝出勤する人のクルマがスリップしないように、無事を祈りながら黙々と雪を掻く。それからそれから前の家のおじいさんのクルマと玄関までのアプローチもやっておく。じいさん病み上がりだからね。ああ、今日はガラにもなく博愛精神を発揮してしまったわ、と悦に入りながら痛む腰を伸ばし伸ばし家に入る。そしてご飯を炊いて夕食の準備だ。ハンバーグなんてあんまり気が進まないけど、主菜になるような食材は牛豚の合い挽き肉しかない。でもセオリー通りにきちんと作る。大根おろしをたっぷりとカイワレダイコンを添えたおろしハンバーグだ。おチエが「安かった!」といって買ってきたブラウンマッシュルームと舞茸のバタ炒めをどっさり。榎茸とワカメの味噌汁も。食事作りは博愛精神がなければできないなあ。先日私は友人からもらったCDバッハの『ヨハネ受難曲』を聴くため、聖書のヨハネ伝、受難の箇所を読んだ。イエス・キリストは十字架に付けられる受難の前夜、弟子たちの足を洗ってやる。あの時代その行為は最下層の人の仕事だったという。固辞する弟子たちに構わず洗い終わってイエスはこう言う。「互いに愛し合いなさい。これは私の掟です」と。福音書の中でイエスは命令したり強要する場面はほとんどない。ましてや“これは私の掟です”と言う文言に私はびっくりした。その後にきたのは深い感動。昨日の私の愛ある行為はこれを読んだ余韻がまだあったからなのね、ということにしておこう。
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