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盛夏の前

6 月 19th, 2018

バラの季節がやってきた。

ここは寒い所だから、花の季節は6月から10月のはじめまでである。

それでも温暖化の影響でバラが育つようになった。

ここに来た39年前、亡くなった父が枯れても枯れてもバラの苗を買ってきては植えた。

それほどバラが好きだったとは思えないのだが、明治生まれの彼には、花といえばバラくらいしか思いつかなかったのだろう。

当時村のおばさんに「そこは花なんか植えても咲かないから、ゼラニウムでも鉢植えにして夏だけ楽しめば?」といわれたものだ。

このバラは「ザ・ジェネラスガーデナー」という。

寛大な、あるいは気前の良い庭師という意味だろうが、どうしてこのような名前がついたのか分らない。

咲きはじめの一番美しい状態のバラを一輪、父の写真の前に飾った。

やっぱり似合わない。

菊の花ならしっくりくるだろうな、と思った。

この頃ギャビが好んで居るところは、ピアノの下かテーブルの下の狭いところ。

じいちゃんになったけど、まだまだ元気である。

庭全体の手入れはもうできなくなってしまった私だが、玄関までのアプローチである花壇は何とか管理できている。

きのう諏訪の友達の家に行ってきた。

読書にしか興味のなかった友人であるが、ガーデニングに凝り出したから見にきて欲しいという。

“諏訪のターシャ・チューダー”のガーデンはニラやシソ、玉ねぎ、レタス、人参といった野菜が主で、その隙間に虫を寄せ付けないといわれている、いかにも野暮ったいマリーゴールドが植えられていた。

庭の隅にはコンポストも置かれ、堆肥作りもしているようだった。

彼女にいわせると「庭に花を植えるのは有産階級の人がすること、私のようなプロレタリアートはこんな狭い庭も有効活用しようと、食べられるものを植えるの。おかげで野菜はほとんど買わないで済んでいる」とのことだった。

人参の葉も食べるし、玉ねぎの葉もネギの代用として食べているそうだ。

すぐ近くに無料で畑を貸してくれる所もあるけど、そこまではできない、と自分の限界をよく知っているようだった。

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