1月2日
1 月 2nd, 2021
今年もおせち料理は作らなかった。
でも元旦の夜にはお雑煮、大根とニンジンのなます、小松菜のお浸し、サラダと私本位の献立だった。
お雑煮は私が最初に結婚した相手の家の仕様。
昆布とカツオブシで出汁を取り、醤油、酒、みりんで味付けをする。
牛蒡のささがきをタップリ入れてさっと煮て、最後に上等な牛肉を入れて半生状態で火を止める。
あとは焼いた餅を大きなお椀に入れ、たっぷりの牛肉汁を注いで終わり。
とてもシンプルなのに美味しいので、私のお雑煮はこれ一本。
私が婚家で作ったおせち料理は、双方の家の折衷、つまりハイブリッド料理で、私の好みを中心にして作った。
おせち料理は作る人が自由にやればよいのだ。
私はおせち料理を次世代に伝えていこうという気はない。
料理なんて日進月歩のもの。
昔からの古いやり方のものが、今の人間の口に合うわけがない。
世の中にはもっと美味しいものがたくさんあるのだから。
ヨメゴのおチエは何を思ったのか、栗の甘露煮の瓶詰めと、田作り用のごまめを買ってきて調理台の上に置いた。
栗きんとんと田作りでも作るつもりなのだろうか。
やめなはれ、そんな面倒なこと。
いずれ栗の甘露煮はそのまま食べ、ごまめはそのまま炒って孫のおやつということになるだろう。
今夜のメイン料理はホタテとセロリのグラタン、あとはレンコンのきんぴら、大根とニンジンのなます、肉じゃがもあるよ。
ボクの夕飯は5時だよ。