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9月11日

9 月 11th, 2021

先日、「自然文化園にエンビセンノウが咲いているよ」、と滅多に外に出ない息子が息も絶え絶えに帰ってきて報告してくれた。

エンビセンノウのことなどよく知っていたもんだ、とちょっとビックリした。

親が植物好きだと子供も自然とそうなるらしい。

そこで隣のおばさんと、ギャビの散歩を兼ねて見にいくことにした。

エンビセンノウはその花の美しさ、華やかさから盗掘され続け、ずいぶん数を減らした。

今は環境省の絶滅危惧種に指定されている。

44年前、ここで初めてこの花に出会った時、野生の花とは思えない美しさに息を飲んだ。

どんどん少なくなっていく中で、文化園の職員も危機を感じ、残ったわずかなエンビセンノウから種を採取し、苗を育て元の場所に還すという地道な作業を続け、やっと何とか見られるようになったのである。

寒冷地の湿地でしか育たないのに、盗掘する人間の浅ましさを私は本当に憎む。

盗掘する人間は商売するにせよ、自分の家に確保したいにせよ、全て醜い欲望から発しているのだ。

フジバカマ

これも絶滅危惧種II類に指定されている。

自然文化園の中でも数は少ない。

この自然文化園の中には、秋の七草はキキョウを除いて全部ある。

萩、尾花、葛、撫子、藤袴、女郎花。それらを探しながらの散歩はとても楽しい。

自生の桔梗はいつの間にか消えた。

これらの花がいつまでも残りますように。

フジバカマによく似たヒヨドリバナ、ヒヨドリソウともいう。

アザミによく似たタムラソウ。

アザミには棘があるけれど、タムラソウにはない。

細く長い茎をして、穏やかな風に揺れる薄紫の花を見ていると、いつも“言葉に棘があるね”と言われている私でも、やさしい気持になってくる。

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