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大糸線電車の1日旅(1)9月13日

9 月 14th, 2021

きのうはかねてからの計画、大糸線電車の旅をやっと実行した。

長野県内ならどこで乗って降りても自由という、2680円のワンデイパスという切符を用意しておいた。

電車を書斎に見立てての読書の旅であるから、本は慎重に選ばなくてはならない。

いつもだったら文学、美術、音楽といった類の本を持って夢の王国に逃避するのだが、近頃の私はそれを反省し、もっと社会の諸問題と向き合わなくてはならないと考え始めている。

私に一番欠けている分野だ。

私には長い未来があるわけでもなく、今更学校の勉強をしなくてもいいのだから、自分の好きな本を読めばいいと思っていた。

しかし今回ばかりは内なる自分の欲求が、好きな分野でないところに向かった。

というわけで選んだのがこの本。

この本の著者は我々の仲間ではあるけれど、みんなの師匠的存在で、非常に優秀で尊敬できる人だ。

最寄りの駅「すずらんの里」を8時40発の電車に乗って、松本までの1時間はひたすらこの本を読む。

はじめに、日本国憲法=ブルジョア社会の基本原理、改憲派と護憲派、と刺激的な内容である。

ぐいぐいと引き込まれて読んでいく。松本までの1時間があっという間に経つ。

松本で20分の待ち時間を経て、9時55分発の大糸線で信濃大町止まりの電車に乗る。

この間も読書しながら時折田園風景を眺める。稲も黄色くなっていて来月の収穫を待つばかりだ。確かな庶民の暮らしが想像できる。

信濃大町が近づいて、ふと窓外を見ると北アルプスの気高い姿が眼に飛び込んできた。

ああ、晴れた日を選んだ甲斐があった、と眺めているうちに信濃大町に着く。11時だ。

南小谷行きは12時22分だから1時間ちょっと時間がある。

大町の商店街はシャッター通りと化していた、

それでも路地に入ると小さな店がひしめいていて、案外活気がある。

昼食を済まそうとネパール料理の店に入り、ネパール人がやっているカレーを食べた。

これが本当に美味しくて驚いた。

食後の自家製ヨーグルトとチャイも絶妙な甘さで感心した。

とても美味しかった旨を伝えると、50代ぐらいの女性料理人がはにかみながら「アリガト」と言ってくれた。

その人の子供と思しき給仕の若い女性が「オカアサン料理上手ヨ。マタ来テネ」と愛想よく送り出してくれた。

彼女ら親子にはどんな背景があるのだろうと想像したが、それは考えても詮ないことと、駅に急いだ。

途中こんな看板を見てビックリした。

どうやら居酒屋のようだ。

まだ忌野清志郎の熱烈なファンはいるんだなあ、と思わず写真を撮った。

私も彼のライブには2回行って、若者と一緒に絶叫しながらノッたことがある。

私はいつもクラシック音楽の演奏会に行くばかりではないのだ。

大町から南小谷までの約1時間は、その車窓から見る景色の美しさゆえ、本を閉じた。

木崎湖、中綱湖、青木湖と美しい湖が次々に現れる。

その向こうには白馬岳、北アルプスを存分に堪能した。

終点の南小谷には13時19分着。

帰りの松本行きは15時1分だから、2時間弱の時間がある。

ここからは栂池自然園行きのバスが出ていた。

長くなるので続きはまたあした。

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