
雪が降る前に散歩した。池はすっかり凍りついていた。これを見るとやってみたいことがある。湖面に石を投げて滑らすのだ。周囲に誰もいないことを確かめてやってみた。全面結氷かと思ったが、まだ凍っていないところがあって石は沈んでいった。40年前はここでスケートをしたが、もうそれができなくなって何年経つだろう。温暖化は不気味に音もなく進んでいる。

トラジはコロコロ太って重くなった。野良時代の飢えた経験がよっぽど堪えているのだろう。私の顔さえ見れば餌をねだるのでついつい与えてしまう。食べ終わると真っ直ぐ私の膝に飛び込んできてゴロゴロ喉を鳴らす。たまりませんわ。
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