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厳冬を楽しく

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 昨日の朝はマイナス11度。部屋にいる限りは寒さは感じない。今年はまだ積もるほどの雪は降っていないが、道が凍っているため散歩ができなくて困っている。3年前に雪の下の氷で滑って転んで腰を痛め、まだその後遺症があるため、道が凍っているうちは怖くて歩けない。
 座っていることは全く苦痛ではなく、一日中でも座っていられるが、そうすると血行不良になるらしく夜寝ていて足が攣って困る。それへの対策として階段の上り下りをしているがこれがとてもいい。13段の階段の上り下りを20回、これでOK。
 今、柳宗悦の『美の法門』を読んでいる。民藝好きの友人に「民藝なんて貧乏くさくて嫌だわ」と言ったところ、柳ファンの彼女にエラク怒られて、柳と民藝に関する本を強引に押し付けられた。私のエライところはそれを拒否するのではなく一応読んでみるのである。近所の新興宗教の信者から“献本”された教祖のアホみたいな本だって読んでみたのだから。柳宗悦の本はこのアホ教祖と違って非常に高踏的なものだった。友人に「貧乏くさいなんて言って悪かった」と謝っておいた。

民藝文化がどこまでも精神文化たり得る所以は、それが宗教に根ざす限りにおいてである。この根底なくしてどこに正しい民藝論が成り立つであろう。

と、この本にはある。『美の法門』から亡くなるまでの12年間を、柳は仏教美学の樹立に全精力を傾ける。柳は民藝と浄土真宗の阿弥陀如来信仰を掛け合わせて美学化しているのであるが、どうもカント的無神論者(不可知論、神がいることもいないことも証明できない)の私はこれに馴染めない。それにしても本来の仏教は超越を認めないはずなのに、阿弥陀如来といういわば超越を措定し、 万民に開かれた浄土真宗の信仰と民藝の信仰を掛け合わせているところが私にはどうしても共感できない。
やっぱり貧乏くさいなあ。(ああ、私ってバチ当たり)

 食べるものと暖房費に困らなければ、私はこの生活に満足しているので他に何もいらないなあ。

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トラ坊はここの生活を満喫しているね。この無防備なこと!

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